子宮頸がん検診、受けてますか?
特に20代・30代の女性に向けて書きます。
子宮頸(けい)がん検診、ちゃんと受けていますか。
企業や自治体の健康診断などで受けられる機会が増えています。
まさか、受けたことがないという人はいない...ですよね?
男性経験*1が一度でもあれば、原因となるウイルスに感染する可能性があります。一度も受けてない人は要注意です。
何で急にこんなことを書くかといいますと、先日手術をしたからです。
子宮頸がんの疑いがあった
数年前から定期的に検診を受けていました。「がんになるかもしれないから、注意して観察をしていきましょうね」と。
医師からは「原因となるウイルスに感染して、変化している細胞(異形成と呼ぶ)があっても、殆どの人が自然治癒するから、心配いらないよ」と聞かされていました。実際、90%以上の人が自然治癒するそうです。
しかしアンラッキー。わたしの場合は自然治癒せず、とうとう「がん化し始めている細胞がある」という段階に。ですから、手術をしたのです。
どんな手術?
簡単に説明すると子宮の入り口を切る手術です。(正確には「子宮頸部の円錐切除手術」と言います)
全身麻酔をして、お腹は切らずに行います。
「子宮頸がんの疑いがある」ということでしたが、幸いなことに「疑いのある」箇所はすべて切除できました。術後の経過観察期間中ですが、今のところ、大丈夫です。
正しく検査を続けていれば、子宮頸がんは防げるし、わたしがしたような手術をしなくても済む可能性が高くなります。定期的な検査がすごく大切です。
子宮頸がんって何?
子宮の入り口付近(=子宮頸部)にできるがんです。ヒトパペローマウイルス(HPV)というウイルスが原因です。
子宮頸がんになった場合、子宮や、そのまわりの臓器を摘出する場合もあります。
「わたしは出産をしないつもりだから大丈夫!」という人も、甘く考えてはいけません。後遺症などで生活に影響が出ることも多いですし、最悪、命を落とす可能性もあります。
実際に、日本では1年間で2,400人、世界中では27万人が子宮頸がんが原因で命を失っています。*2 結構多くありませんか?
ちなみに「子宮体がん」とは違います。こちらは子宮の内側(内膜)に出来るがんで、全く別物。ここでは説明を省きます。
▼子宮頸がんについて、もっと詳しく知りたい人はこちら
しきゅうのお知らせ 子宮頸がん基礎知識|「子宮頸がん」ってどんな病気? -allwomen.jp 子宮頸がん情報サイト-
2〜30代の女性で増えている
最近、20代後半から30代に急増、若い女性の発症率が増えているそうです。 子宮頸がんは、女性特有のがんの中では乳がんに次いで多いと言われています。
自覚症状は?
初期にはほとんど症状がないそうです。がんの疑いがある、というわたしのような段階も同様、自覚症状はありませんでした。
早期発見で子宮頸がんは防げる
子宮頸がんは早めに発見が出来れば、子宮を残すことができます。多くの場合、出産も可能です。
自分の大切な身体を守るために、少なくとも2年に1度は検査を受けるべきです。「細胞診」と呼ばれる一般的な検査では、ブラシや綿棒のようなもので、子宮の入り口の細胞をこすりとって、拡大して調べます。これは痛みはありません。
まだ一度受けたことがないという人は、是非、近くの婦人科に相談してみてください。 費用は、保険適用で数千円程度、検査・診察自体は10分以内で終わります。
自分の身体に関心を持とう
みなさんは、月経の仕組みや、婦人科の病気について、詳しく知っていますか?
学生時代に勉強したかもしれませんが......もう一度勉強してみませんか。意外と知らないことが一杯ありますよ。
自分の20代を振り返ると、身体への関心が薄かったように思います。月経が遅れたり、異常があっても「またか」と思って放置することが多かったです。冷え性なのに可愛い格好がしたいと薄着をしたり、ガマンしたり、(もう随分前ですが)ファッション感覚で喫煙をしたり。身体に悪いことをたくさんしてきました。
ネットで検索するのもいいですが、出来れば本を読みましょう。下でおすすめの本を紹介しますが、図書館や書店で気になるタイトルを是非手にとって見てください。
▼31歳からのとありますが、実際、20代後半〜の方にもおすすめ。漫画入りで分かりやすいです。
最後に
この記事では、子宮頸がん検診について、かなりザクっと紹介しました。ですから、言葉足らずな部分が多いです。
まずは「子宮頸がん検診を受けたことがない人や、何年も受けてない人は是非ちゃんと受けて欲しい」という気持ちを込めて書きました。
幸い、わたしは子宮頸がんを予防できました。しかし、手術は本当に大変でした。怖かったし......。もし、がんになっていたら、もっと大変な日々が待っていたでしょう。この体験を通じて「検診をきちんと受けること」「自分の体に関心を持つこと」を一人でも多くの女性に伝えたい!のです。
手術の詳しい体験談は、後日noteに書くつもりです。同じような経験をされる方の役に立てると良いなと思っています。
みどり
*1:Googleの規約の為、的確な文字を使えませんが、お察しください。