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【東京・六本木】シンプルなかたち展に行ってきた

森美術館で開催中の「シンプルなかたち展」に行ってきました。

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ハービー君(id:herbie14)のオフ会で、大豆製品さん(id:choudoiisize)とnowhereさん(id:smple)が楽しそうに話していたのです。六本木に用事が出来たので、ついでに足を運んできました。

展覧会の内容(公式HPから抜粋)

森美術館×ポンピドゥー・センター・メス×エルメス財団、共同企画!

19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパでは数学、機械工学、生物学、地質学や考古学の探求の中で「シンプルなかたち」の美学が再認識され、工業製品や建築のデザインなどに多大な影響を与えました。同様に、その品格ある魅力は多くのアーティスト達を魅了し、近代美術の多数の名作を生み出しました。
一方、このような単純で美しい「シンプルなかたち」は、自然の中や、世界各国のプリミティブアート、民俗芸術、伝統文化の中にも、数多く見出すことができます。日本においては、工芸品や茶道具、仏像や禅画などに同様の美学が体現されています。(中略)「シンプルなかたち」が備える普遍的な美は、私たちが生きる上で真の豊かさとは何かを問い直すことでしょう。

 シンプルに作られたものをテーマにしたのではなく、造形、表現の過程でたまたまシンプルにかたち作られたものを取り上げているようでした。好印象です。しかし、わたしは造形物を100%良しとは思っていません。何方かと言えばものをつくるのが好きな人種ですが、人工物よりも、あるがままの自然や動物の方が美しいと思っている節があるんです。自分の中の相反する感情がどんな風に反応するか楽しみ。アートへの興味は人一倍強いのですが、残念ながらあまり明るくないので、単純にわたしがいいなと感じた作品を紹介します。

 

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23の幾何学的立体/ウェンツェル (collection of 23 Geometric Solids)

セクション5の幾何学のかたちの最初にある展示物です。幾何学のかたちの立体クリスタルが四角い透明の箱の中に並べられているだけの作品。さりげなく飾られているので、多くの人が見過ごすと思います。わたし、クリスタルって好きなんです。長い年月が経っても透明で光輝いていて、見る角度によって色んな色に見えるでしょう?石の中で一番憧れている存在です。ところでこのクリスタル、1876年より前に作られたようです。100年以上、ずっとキラキラしているのね。素敵。

 

幾何学コーナーの中にいると落ち着きました。数学は苦手だけど、幾何学な造形物は好きみたい。

 

わたしが妊娠している時/アニッシュ・カプーア(When I Am Pregnant/Anish Kapoor)

なんでか分からないんだけど、見た瞬間に泣けたんです。ウッてくるものがある。f:id:midori32:20150525184541j:plain

画像で見ると、ただの白い曲線でしょう?って思うんだけど。見た瞬間、妊婦さんのお腹だって分かるの。そういう優しさと丸みがあるの。照明も関係あるのかな。作者は女性かなと思ったけど男性だった。しかももうおじいちゃん。金沢の21世紀美術館にも作品があるんですね。

 

リミナル・エアー スペースタイム/大巻伸嗣(Liminal Air Space-Time/Ohmaki Shinji)

今回のいちばん好き。森美術館の展示会場の中で一番好きな場所にあった作品です。大きな窓ガラスから東京が一望出来るんです。昼と夜で作品がまったく違うように見えるのも良いんだと思います。この作品はすごくシンプル。白くて薄い半透明に見える布が、風に揺られてフワフワと空間を漂っている。それだけ。でも、ずっと見ていたくなる心地よさがあるんです。何十分か楽しんでご機嫌で席を立って、誰が作ったのかなって思って名前を見た瞬間、あれ?って思いました。数年前に箱根の彫刻の美術館に行った時、すごく気になる個展があって、その時は知らない人だったし、時間がなかったからその個展に立ち寄らなかったのだけど、そう、この人の展覧会だった。帰ってから調べて分かりました。(存在の証明/大巻伸嗣)脳みそって凄い。自分の興味を持ったことは絶対に忘れないですね。興味を持ったけど通り過ぎてしまったことに、生きている間にまた出会えて嬉しいです。今回は昼間に行ったから、夜にもう一度見に行きたいな。

 

今回展示されている作品は、1:40あたりから流れるよ。実物の方がずっとずっといいけれど。

youtu.be

 

黒田泰蔵/円筒 (Kuroda Taizo/Cylinder)

現在も活動されている日本人の陶芸家さんの作品。細かいざらっと感のある美しいシンプルな白磁のうつわ。白い食器はありふれてるけど、よくある白い器じゃないんです。まるで息をしているようで、見ていてドキドキしました。手に取ってみたいなあと思いました。この作品ももう一度見たいです。

http://www.taizo-kuroda.com

 

 

 おわりに

有名な作品もいっぱいあったと思うけど、わたしがたまたま今回目に付いたのは以上の4つでした。もうひとつ、鳥の鳴き声をモチーフにした金工作品を作っていたホセ・マリア・シシリアさんも気になったけど、どうして鳴き声が金属の造形物になるのかちょっと理解出来なくて、上手く感想が書けそうになかったのでやめておきました。展覧会は7月までやっているみたいだから、時間を見つけてまた行きたいな。

 

シンプルライフを極めているみなさんなら、きっと好きな作品があるんじゃないかなと思いました。良かったらお出かけついでに立ち寄ってみてください。

 

みどり

 

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