いばや通信・坂爪圭吾さんと会いました。今日も明日も、ただ、生きてやる。
ラッキーなことが起きました。以前から会いたいと思っていた坂爪圭吾さんと偶発的にお会いできることになり、夕ごはんをご一緒しました。
@KeigoSakatsume さんとお会いしています。日本酒を酌み交わし、話をしています。同居人も一緒。ブログを始めてから会いたかった人に会えるようになりました。小鳥遊みどりを生み出した自分自身と、今の幸運と、皆様に感謝します。 pic.twitter.com/NclqdvG3NZ
— みどり (@midori32_) 2015, 11月 21
感じることをそのままに、以下に綴ってみたいと思います。
ちょっと長くなりましたが、もし興味があればどうぞお読みください。
明日死んでもいいと思える生き方がしたい
唐突ですが、そう強く感じるようになったのは、TOEICの試験勉強を始めようとしている時、スティーブジョブズ氏のスタンフォード大でのスピーチを聞いたのがきっかけでした。
勉強を開始した時のTOEICの公式問題集のスコアレンジはトータル300点前後で、ジョブズ氏の話していることは殆ど分かりませんでした。流れる字幕を見ながら、必死に単語の意味を追い、何度も何度も繰り返して聞いて理解しました。何か大切なことを話している、そう感じたからです。あえて日本語訳は見ませんでした。 以下にわたしが最も感銘を受けた部分の日本語訳を引用します。
三番目の話は死についてです。わたしが17才のとき、「あなたが毎日をあたかも人生最後の日であるように生きれば、いつか、あなたは間違いなく望ましい生活を送ることになる」という趣旨の文章を読んだことがあります。その言葉はわたしに強い印象を与えました。それ以来33年間、毎朝、鏡を見て、「今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを本当にやりたいのか?」と自身に問いかけて来ました。答えがでない日が続くと、わたしはなにか変える必要があると悟るわけです。
試しに自分にもそう問いかけてみると、見慣れた顔は下を向き、残念そうに首を振りました。次の日も、次の日も、そんな反応で、正直ショックでした。明日死んでしまうなら、今日やるつもりのことは絶対にやらないと分かっている。なのにどうしてそんなことにしがみ付いているのか?ほんとうにやりたいことはひとつもないのか?自問自答の日々が続きました。
まるで生きる屍だった
これはまだブログを書き始める少し前のこと。その頃のわたしは、生きる屍だったと思います。仕事に行き、家に帰る。繰り返す同じ日々に飽き飽きしていました。とりあえず息しているだけの毎日に、なんの意欲も情熱も失っていました。ジョブズ氏のスピーチに影響を受け、このままじゃまずいと思いました。
生活を急に変える勇気はなかったので、とりあえず毎日ちゃんと生きようと決めました。ブログを毎日書くと決めたから一年間(今のところ11ヶ月)とりあえずできるだけ書く。TOEICも半年で900点取ると決めたから可能な限り勉強する(結果は830点だったけど悔いはなかった)。仕事もやる気がないと嘆くのでなく、自分から出来る仕事を探して、周りに提供する。使う言葉に気をつけ、悪いニュアンスのことはできるだけ良いニュアンスに変える。同居人にも今まで以上に誠実に接する。
それらは、心からやりたいことでした。こうして日常の中にやりたいことを取り入れていくと「自分は生きたいように生きて良いのだ」と分かるまでにそう時間はかからなかりませんでした。
やりたいことを真剣にやれば、人は頷いてくれるし、努力の方法さえ間違わなければ、結果は必ず出ることも分かりました。
坂爪さんにどうしても会いたかった
どのタイミングで坂爪さんのブログに出会ったかは覚えていませんが、文章を読んで「いいな」と思いました。
彼の生きる力のある文章を見ると、いつも元気が出ます。色々ぶっ飛んでるところもあるけどいつも「そうだよね!」と思うことを書いているし、正直でまっすぐに生きている印象があります。
きっと良いエネルギーを発している。だから絶対に会いたい。
そして、同居人にも会って欲しいと思いました。いばや通信を紹介していて、ブログを読んでいるのを知っていたからです。彼が坂爪さんと会って、どんな化学反応を起こすのか興味がありました。
彼が感銘を受けたと言っていた記事です▼
自分の歌をうたい続けるということ。ー 「長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめるひとつの歌さ」 - いばや通信
事故と怪我で予定が変更になった
今日は本当は長野に登山に行く予定でした。しかし数日前に階段から転倒し、顔や身体を負傷してしまったので、予定をキャンセル。家でおとなしくしていることにしました。だけど天気が良くて、とても大人しくしていられなかったので、同居人と目黒の庭園美術館に向かいました。オットー・クンツリ氏の展覧会を見終わり、目黒駅付近でコーヒーを飲んでいる時に坂爪さんがツイッターで「この後渋谷で暇しているので奴隷になります」的な発信をしているのを見かけたのです。(すでに募集は終了したため、Tweetは削除されています。)
彼も以前からとても会いたがっていました。最近坂爪さんは奴隷経済と称して「自分をなんでも自由に使ってください」というような発信をしていて、彼とその記事を見てから「坂爪さんを呼び出したいね」と話していたところだったので、早速、同居人にツイッターを見せ、坂爪さんにメールを送ってもらいました。すぐに返事が来て、坂爪さんと会えることになりました。
目の前にご本人がいる
実際の坂爪さんは、ブログの中のとおりの人でした。それ以上でもそれ以下でもなく、本当にただ生きているからブログを書いている、その言葉がぴったりだなと思いました。
自然と自分のからだから、話したい言葉が溢れてくることに気づきました。不思議な人だと思ったけれど、心地良いのでそのまま会話をしました。
何度も同じ言葉を発していた
坂爪さんと話している時、わたしは何度もエネルギーという言葉を発していました。自分でも気付かなかったのですが、自分自身にも、他の人に対しても、内に秘めている力、湧き上がってくるエナジーみたいなものをとても大切にして生きているんだなと感じました。動物的と言えばその通り。だけど自分自身に正直に生きようと思ったら、そういう本質的なところに注力して生きる必要があると思うんです。そうせずにはいられなくなるのです。
不安を感じる時はどうするか?
坂爪さんにずっと聞いてみたかったことを、正直に聞いてみました。
坂爪さんは、うーん、と首をひねり「そのままにしておく、かなあ」と言っていました。
「不安を感じるのは、今から目を逸らしていることだと思うんです。不安になろうと思えば、いくらでもなれると思うんですよね。ただ、今を生きる。それだけで良いと思うんですよね。」
今を生きる
わたしは未来のことを思って不安になることで、今のあらゆる状況を見ないようにしていたんだなと感じました。色々な悩みが、その一言で解決してしまった気がしました。
坂爪さんは、不安を感じることが減ったと言っていました。その代わりに、どんなことを感じているのかと聞くと、何も考えてなかったり、暇だなーとか考えたりしていると言っていました。シンプルであるがままで、なんかいいなと思いました。
ただ生きているだけでいい
何かをしようとするんじゃなくて、ただ生きているだけでいい。坂爪さんは何度かそう話していました。ブログでもそう書かれていますが、目の前で聞いて、とても勇気が出ました。
人はなりたい姿に向かってゆく
「わたしは太陽みたいな人になりたいんです」と坂爪さんに言いました。「みんなの拠り所みたいな人になりたい」と。「なれますよ、ていうか、今、実際になってると思うし、それに、思っていればなると思います。」そう言ってくれました。嬉しかったです。
未来さえ決めてしまえば、それは必ず現実になる。わたしもそう信じています。
今日からミニマリスト - I'll not pretend to be someone who I'm not.
明日はいいものと信じる
すみれの壺のすみれさんがわたしと会った時に「目標に向かうパワーを感じた」と書いてくだいました。嬉しかったです。
お話を伺いながら、目標に向かう。というパワーをいただきました。壮大な夢に向かう話ではありません。極端に言えば明日自分の人生がもし終わるとしても後悔しない選択をしているか?やり残している事はないか?ということ。その気持ちがきっとみどりさんの行動力と周りへの心遣いに繋がっているんだと思います。
明日が今よりもちょっと良くなるにはどうしたらいいか。坂爪さんとスマナサーラさんの対談を読んで、スマナサーラさんも似たようなことを話していたそうなので、そうそう、と思いました。
スマナサーラ長老曰く、「昨日より今日を少しでもマシに生きればそれでいい」ということでした。 「何かに、これ、と決めて挑戦する、それが楽しさなんだよ」と。
今日生きた、今も生きてる、明日はもっと素晴らしいものになる。
ただ、生きてやろう。思うがままに命を使おう。
やっぱりそれでいいんだよね、と安心しました。
迷いはあるけど今に注力する
先を見すぎない。失敗したらその時にどうしたら良いか考えればいい。迷うのは別にいいけど、今生きることに注力しよう。
坂爪さんに会ってエネルギーを貰ったわたしは、帰り道で同居人と1駅、2駅、3駅歩きながら、いろいろな話をしました。正しいのか間違っているのかわからないけれど、わたしは今こうしたい、という気持ちを大事にして生きることに決めました。決めてしまうと意外と迷わないもので、彼もわたしの決断を受け入れてくれました。今はまだ形になっていないので、これはそのうち実現したら、皆さんにも報告したいと思います。
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過去最高の長さだ!読んでくれた方へ、ありがとうございました。
坂爪さん、急な誘いに乗ってくれてありがとうございました。
お会いできて本当に嬉しかったです。
またいつかどこかで出会えることを信じています!どうかお元気で!
みどり