よりどりみどり

歯列矯正・ミニマリスト体験記など

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わたしがおしゃれをする理由

秋が来ると毎年「寒いな」と思う。気温が下がるから当然だ、と言われたらその通りなのだが、理由はもうひとつある。暖かそうな衣類が不足しているからだ。

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画像引用:http://kabegami.org/blog/2013/02/13/%E9%A2%A8%E3%81%8C%E5%AF%92%E3%81%84-wind-is-cold/

 

厚手のニットやコートはかさばる。そして春夏の衣類よりも重い。重い衣類は着るのも嫌になるし、収納もかさばるから、率先して持ちたくない。だから毎年春がくると、手に入れたそれらのほとんどを手放してしまう。そうしてまた秋が来ると、季節に応じた衣類が不足していることに気づく。

 

今日は薄着だったのでとても寒かった。自宅に帰ってなにか暖かい衣類を頭からすっぽり被って過ごしたいと思ってクローゼットを開けたが、被りたい衣類がなかった。仕方ない、と思って手にとったのは登山用ウェア。日常では着ないので忘れがちなのだ。フリースはとても暖かい。

 

実はわたしのクローゼットの中にはその他にも数着、暖かくて収納性が良く、しかも軽い衣類たちがちょこんと並んでいる。素晴らしき、登山用ウェア。

 

薄手・厚手のフリース、ダウン、肉厚のコンバーチブルパンツ。とりあえずパンツを履いて、フリースを羽織れば、冬でも室内なら暖かく過ごせる。外に出る時はインナーを工夫すれば十分対応できる。動きやすく大変快適だ。

 

毎日、こういう衣類をまとって仕事に行ったり人に会ったりできたら最高だと思う。男性で街着と山着を兼用している人がいるが、良いな、と思う。わたしも男だったらと何度思ったことか。別に女でもすればいいと思うが、そうしないのは理由がある。

 

わたしは異性が好きだ。男性から「みどりさんて、いいな」と思ってもらえることが好きだ。それが恋愛感情でなくとも、そういう好意を注がれながら過ごすことが好きなのだ。男性は素敵だ。野心的でいたずらっぽさがあり、仕事熱心で冒険好き。重いものも軽々持ってくれるし、身体もわたしよりもガッシリして大きい。紳士的な彼らと一緒にいると安心する。

 

異性だけでなく、同性も好きだ。丸っこく、柔らかそうでチャーミングな彼女たちから「みどりさんといると楽しい」と言われた日には舞い上がってしまう。女性はへんな生き物だ。論理性に欠けるが、興味の幅が広く、綺麗なものを愛していて、やさしい。そして何より、かわいい。大好きだ。

 

つまるところ、わたしは人が好きなのだ。

 

人間には相性はあるし、相手からどう思われているかは定かではないのだが、9割5分の人とはうまくやれると思う。どうしても苦手で仕方ない人もたまにいるのだが、今考えてみて思い出す顔は30年間で2人だけだった。自画自賛だが、これは才能と言っても良いかもしれない。どんな人にも魅力があり、どんな人も面白い。

 

そんな人たちと関わる時、きちんとした服装をすることは礼儀だと思う。どこまできちんとするか、はTPOによって違いが出てくるものの、あなたを尊重していますよ、と伝えるような服装をしていると、自然と相手はこちらを向いてくれる。

 

都心部で女性の会社員として社会生活を送る上で「きちんと」「おしゃれ」「きれい」「かわいい」は重要なような気がしている。みんなそういう人が好きだからだ。わたしだって、会社で会うなら、登山用のウェアを着てくるスッピンの女性よりも、バイラに出てくるような服を着て綺麗にお化粧をしている女性に好印象を持つ。

 

おしゃれはしなくてもいいかもしれないけど、した方が圧倒的に人とコミュニケーションが取りやすくなる。とわたしは思う。何も言葉を発しなくても普通にしていればいい印象を持ってもらえるので、失礼なことを言われたり、されることがなくなる。

 

そして、毎日がより楽しいものになる。わたしはぱっと見目立つタイプでもないし、優れた話術を持っているわけでもない。とびきり美人でもなく、特徴的な外見があるわけでもない。そんな普通の人間でも、おしゃれをすると、存在感が少しだけ増すのだ。おしゃれをすれば人からちゃんと認知される。認知してくれた人たちと仲良くなるのは容易い。そして誰かと仲良くなると、楽しいことがうんと広がる。知らない世界を味わえるきっかけになる。

 

そんなわけでわたしはおしゃれをする。登山用のギアは登山の時にうんと活躍させてやろう。季節感のある服装のほうがおしゃれに見えるから、今年もそろそろ、暖かそうな衣類を買い足すつもりだ。