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「大丈夫だよ」孤独を感じているあなたへ

もののけ姫を見た。

 

私が小学校6年生の頃に上映され、当時、珍しく父と妹と3人で上映を見に行った映画だ。

3人で見に行く映画はこれが最後になるかもしれない。それ以降一度も行っていない。

 

2時間の映画。先に言ってしまうと、嗚咽するほど号泣した。

 

今の自分の悩みや迷いが一気に吹っ切れる内容であった。

 

 

人は誰しも、自身を正当化して生きる。

 

そうでないととても身が持たないのであろう。

それがいかに矛盾をはらむことでも、なるべく自分に都合のいいように理解する。

 

しかし私は、なるべく自身の真実に伴って生きたい。

 

意思なきところに自分の人生はないからだ。それはもはや定めと言ってもいいだろう。自分のポリシーのようなもの。

 

私は自分の中に矛盾した感情があることにここ半年ほどずっと悩んでいた。

 

弱くて、強い。

 

何も出来ないが、時に誰かに力を与えることが出来る。

強さは私以外の他人が、私に感じるイメージの一つであるようなのだ。

 

そんなことはない。私は弱くて脆い。

 

 

もののけ姫の話に戻る。

 

シシ神討伐を試みるエボシ御前にアシタカは言った

「森と人間が生きる道はないのか!」

 

ラストシーンでは、森と人間がともに生きる道を示唆していた。

 

シシ神が自身の首とともに命を吹き込み芽吹く山を背にサンは言う。

「アシタカは好きだ。だが人間がしたことは許せない。」

 

そんなサンに向けて、アシタカはこう言う。

「それでも構わない。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。会いに行くよ。ヤックルに乗って。」

 

 

私はここ1年以上にわたり、読者の悩みに寄り添い、それぞれの幸福論を探し、豊かな人生を示唆する道を示してきた。

 

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よくもまあ、大層なことをしようと思ったものである。

人の人生に他人は介入できない。よくわかっている。

しかし、それでも何かできることがあると思ったのだ。

 

それはとても素晴らしい行為だと思う。

時に誰かの救いになることもあった。しかし同時に、自らの弱さゆえ、

時に大切な自分の心をむしり取るように滅茶苦茶にした。

 

そんな風に誰かを救いつつも、時に崩れそうになる、危うい自身の姿に苦しんできた。

 

だが「もののけ姫」は教えてくれた。

共存の道はあると。強さも弱さも受け入れて、生きる道は必ずあるのだと。

 

 

 

今回、「もののけ姫」は恋人と布団にくるまって観た。

 

途中で、彼は眠りに落ちた。

豪勢ないびきをかいて。

 

彼は眠りながらも、隣で嗚咽しながら号泣する私に気づいたようだった。

 

「みどりちゃん、大丈夫だよ」寝ぼけながら、そう言いながら抱きしめてくれるのだった。私が不安になると、いつもそうしてくれるように。

 

さらに泣いた。嬉しかった。眠っている最中でも、私のことを大切に思ってくれていることに。

 

彼は、私の孤独を癒してくれた。ただ無償の愛を注ぐことが、人を優しくさせ、信じる心を与えてくれる、と行動で教えてくれたのだ。

 

おかげで、周囲にいる友人を、心から大切に思うことができた。生きる喜びが増えた。

 

そんな喜びを思い出す映画だった。

 

 

私は、彼のように、人を信じる力を伝えられるような存在でいたい。

 

以前の私のように、それを感じるのが難しい人に。そんな人の力になりたいと心から思う。

 

「大丈夫だよ」という言葉の力を借りて。

 

人は皆、生きているだけで素晴らしい存在だから。

 

「生きてりゃなんとかなる」

 

本当にその通りだと思う。

意思あるところに、道は開ける。