ふと思うこと。
最近周囲で美容整形の話題を聞くことが増えた。
今のところは女性から。男性から聞くことは(私の周囲では)今のところない。
女性が美しくなりたいと思うことは当然だと思う。男性が多数の女性にモテたいと思うのと同じように、女性は美しさを目指すものだ。
私は、美容整形については、当人のコンプレックスが解消されるなら全然OKだと思う。実際の体験談とか、ダウンタイムのことや、どこでやるとお得だとか、そういう「ほんとのところ」な話を聞くのは興味深くおもしろい。理由は人によって様々だが、エステに通うように、けっこう気軽にやっているなという印象。
頭で考えればもちろんそうなのだが、自分ごとに置き換えると、美容整形については本能的にNOだ。どこか、目の前がぐらり、と歪むような違和感がある。私は(人の考えなんてすぐに変わるから絶対はないけれど)見た目が変わるほどの大怪我でもしない限り、一生美容整形はしないだろう。その理由が全く別ジャンルの本を読んでいて分かった。
現代では極端に自然が少なくなっている。海も山も、どこへ出かけても、観光向けに開発された人工の建物が並んでいる。人の手の入っていないところなんか、もうこの地球上には残っていないみたいだ。
(中略)
人間は、自分に最も身近な自然、いや、それなしでは自分が存在していないはずの自然のことを、見事に忘れてしまっているんだ。何だと思う?
それは、体だ。人間の体、自分の体、君のその体のことだ。
(引用:14歳の君へー池田晶子著)
息を吸うのも、心臓が鼓動するのも、実は私の意志ではない。自然に行われていること。体は内なる自然。なるほどと思った。
私は自然が大好きだ。都会にいても緑を感じる場所が好きだ。なんとなくそういう、自然の大いなる流れみたいなものをとても大切にしている。直感も自然から受け取ることがよくあるし、その流れに逆らうことはなるべくしたくなくて、そういうわけで美容整形は自分ごとに置き換える時に、なんとなく違和感があったのだと思う。
体の一部分を作り変えるくらいでそんな、と思うかもしれないけれど、感覚というのはすごく敏感なもの。そして一度手を入れると何度もやるようになるらしい。私は自分の感覚の方を守りたい。
まるで作り物のような整った肉体や、つるっとしたお人形みたいな顔や肌も素敵だけれど、私は自然な美しさを追求していきたいなあ。今ハマってるピラティスもその一環のつもり。
とか言って10年後に意見が全く変わってたら面白いな。笑
(人はあなたの思想が知りたいものだよ、というテキストを今日どこかで見かけて、ふと思ったことを書いてみました)
小鳥遊みどり